身近な人に相談できない悩みを抱えているときや、仕事や学業で壁にぶつかっているとき等は何かに縋りたくなるものです。
電話占いは顔を合わせずに悩みを相談する事ができ、占い師からのアドバイスをもらえるため弱っている人の味方になってくれる存在と言えます。
もちろん辛辣な返答が返ってくる事もありますが、その時の自分に必要な言葉と思えばすんなり受け入れる事ができたりするので不思議なものです。
自宅から一歩も外に出ず対面ではなく電話で占ってもらえるという気軽さ、悩んでいた事を簡単な相談でスッと解決してもらえたときの安心感、言う通りにしたら願い通りの結果が出た。
電話占いの人気の理由には頷ける点がたくさんあります。
しかし、だからこそ頼りすぎて依存しないようにする注意が必要なのです。
気軽に利用できるからこそ依存しすぎてしまうと肝心なときに自分で判断がつかなくなってしまう事があります。
自分で自分の事を決められないというのは、優柔不断なだけとは違いとても恐ろしい話なのです。
電話占いで言われた通りに実行したら恋人ができた。
電話占いで言われた通りに実行したら仕事が上手くいって上司に褒められた。
電話占いで言われた通りに実行したらずっと欲しかった洋服をプレゼントされた。
こんな事が続けば依存したくなる気持ちも理解できますが、全てが全て占いのおかげではないと思って下さい。
占い通りに行動して結果が伴ったとしても、それは自分自身の成功であって、占いの力で願い通りにいったわけではないのです。
占いはあくまで背中を押してくれるだけの存在と押しとどめて、自分にはいざという時に頼れるものがある程度に考えておく方が良いです。
そうしておく事でまずは自分で考え行動して、動けるようになります。
そして上手くいかなかったときの保険的に電話占いを利用するという形を取れば、依存しすぎる事なく適切な距離を持って保っていけるでしょう。
それができず依存が激しくなると日に何度も思い通りの返答をもらえるまで何人もの占い師に電話を繰り返しかけてしまうといった場合もあります。
こうなってしまうと日常生活に支障をきたすのは想像に難くありません。
電話占いは通話時間に応じて料金を払う必要があります。
街中の占いに行って占ってもらう程度の料金で収まっていれば問題ありませんが、依存が過ぎると月に数万~数十万という金額を繰り返し注ぎ込んでしまう事になります。
仕事が上手くいかずに占ってもらっても、その仕事で稼ぐ以上の料金が占いにかかってしまっては本末転倒になってしまう事を忘れないで下さい。
占いに依存しすぎるあまりに周囲の人間との間に溝ができてしまうという事もあります。
日常に不安があって占いを利用しているのに、占い通りに動きたいがために側にいる人間の気持ちを考えられなくなるという形です。
依存症かもと感じたら、大切なのは電話の向こうにいる見知らぬ占い師ではなく自分自身と周りにいる人達だという事を意識して、電話占い依存症にならないよう上手に付き合っていきましょう。